蜜蜂の仕事

蜜蜂は巣で女王蜂を中心に大集団で生活をしています。働き蜂は全て雌蜂で、集団生活に必要不可欠な役割をそれぞれ果たしています。 蜜蜂の仕事というとすぐに採蜜を思い浮かべますが、その大役を果たす前に、働き蜂は巣の中での仕事に従事しなくてはなりません。”内勤”の働き蜂の仕事は幼虫の世話、巣のメンテナンス、採集した花蜜をハチミツにする作業、巣周辺の環境の探索、入り口で見張りなど多岐にわたります。 花が咲き始めると、”外勤”の働き蜂のうち、数匹が探検隊として蜜源を探しに行きます。良い蜜源を見つけると、仲間にダンスで場所を教え、集団で赴き、蜜を集めるのです。

 

蜜源から戻った働き蜂は,その蜜を巣の中で貯える働き蜂に受け渡します。 こうして様々な役割を担う働き蜂ですが、唯一生殖活動は行いません。これは女王蜂と数匹の雄蜂の役目です。 働き蜂が短い一生を通じて集めることのできる蜜の量は、ティースプーン1杯(約10g)分と言われています。ハチミツは蜜蜂が私たち人間にもたらしてくれる、貴重な自然の産物であるといえます。 また、蜜蜂は果樹を受粉させるので農業関係者からも必要とされています。